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インドネシア、豪州外務大臣の囚人交換の申し出を拒否

豪州外務大臣 ジュリー・ビショップ氏

ヌサカンバンガン島で死刑囚10名の処刑が行われようとしているが、5日、豪州外務大臣ジュリー・ビショップ氏は、オーストラリア刑務所に拘束されているインドネシア人3人(やはり麻薬持込の罪)と、インドネシアで間もなく処刑されようとしているオーストラリア国籍の死刑囚、ムルヤン、及びアンドゥリューを交換(バーター)しようと持ちかけてきた。

これに対しインドネシア側は、取り付く島もなく申し出を拒否。

ジョコウィ大統領は、「豪州との友好関係はこれまで通り維持していくと確約する。しかし、法の威信、及び、政治の威信はそれぞれの国家のものとして尊重すべきで、今回の処刑問題もそれに含まれる。」と述べた。

交換の内容:  
豪州からバリ島へ8.2kgのヘロインを持ち込んだ罪で逮捕された麻薬グループ、「バリナイン」の主
犯、ムルヤン、アンドゥリューの2名の処刑が中止とされた場合、390kgのヘロイン(6千万豪州ドル
に相当)及び、7億7千万ルピアに相当するカプセル、ピストル密輸の罪で逮捕された3名、クリステ
ィオマンダギ(終身刑)、サウドシレガール、同じく、イスムナンダール(禁固20年)を釈放し、インド
ネシアに帰国させる。


この豪州からの申し出により、処刑は遅延となった。


処刑実施を見届け、遺体を家族に引き渡す行程に携わる為、チラチャップ州に出向いているバリ州デンパサール地方最高裁及び、地方裁判所長は一端バリに戻るよう指示された。

処刑期日が今後いつになるかは、知らされていないという。



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