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複数の妻を持ったインドネシア大統領の話


複数の妻を持つことは、決して容易な事ではない。では、多くの妻を娶ったインドネシアの大統領は、どうしていたのだろうか。これは、同時期に5人もの妻を娶ったスカルノ大統領の話である。(写真は、スカルノ大統領の美人揃いの妻たち。左から2人目がデヴィ夫人)

興味深く、面白い話が沢山ある。これが元で、大統領の護衛や補佐官らは、余計な仕事も多かったという。スカルノ大統領の補佐官バンバン・ウィジャナルコ氏は、この事について語った。「我々、補佐官らは毎度起こる諸問題に対処し、その手助けをしなければならなかった。大統領が、他の奥方に会っていることを、別の奥方に説明しなければならない時は、よく嘘をついてごまかしたものだ。」と、グラメディア・ポピュラー発行の'Sewindu Dekat Bung Karno'という本の中で語っている。

「どうだい?きれいになっているか?」と、大統領に聞かれれば、「はい、きれいでございます。」と答える。この‘きれい’の意味は、口紅の跡がついていないかどうか、他の奥方の香水の香りが残っていないかという質問なのである。補佐官も、この点は特別注意を払って調べなければならなかった。もし、香水の残り香があれば、スカルノ大統領はまず官邸に帰ってシャワーを浴び、着替えなければならないからだ。

ある時こんなことがあった。ハルヤティ夫人は、スカルノ大統領が他の奥方と会っていることを耳にした。彼女は怒って、自分も大統領の後を追ってイベント会場へ付いて行こうとした。大統領はこの報告を受け、どのようなイベントであっても行くなら、ハルヤティは運転手を残して行ってはならないと命令した。そこで、'目くらまし作戦'は遂行された。

初めに出発の時点で、ハルヤティ夫人の運転手がわざと、車が故障して動かないという演技をした。ハルヤティ夫人は、代替車を官邸からよこすように言いつけた。しかし、待てどくらせど車は来ない。運転手が、故障で止まった車を動かす事ができたと夫人に報告した時、今度は一台のトラックが、車庫の前で故障し立ち往生するというハプニングが起こる。ハルヤティ夫人の車も、車庫から出す事ができない。ハルヤティ夫人は激怒し、大統領に訴えた。

駆けつけた大統領は、ハルヤティ夫人の目の前で、トラック運転手と護衛を叱った。しかし、ハルヤティ夫人がその場からいなくなると、そこにいて演技をしていた全員は大笑いし、「目くらまし作戦ミッション大成功!」と叫んだという。

他にも妻間の優先順位、又は、外国訪問の話がある。正式な大統領正妻以外の妻の名前は、海外訪問の際、名簿に入れてもらえない。当然名簿から外される。ラトゥナ・サリ・デヴィ夫人もその一人。大統領に付き添って海外に行きたい彼女は、怒り泣いて大統領に訴えた。そこで、バンバン氏が脳を働かせる番。彼は、仕方なくデヴィ夫人のプライドをくすぐり、喜ばせる為の嘘をついた。

「この名簿にある全てに関し、大統領の名の下に、私が命令を下す事ができます。しかし、あなた様は‘大統領夫人’でありますから、大統領補佐官の私があなた様に対し命令する事はできません。これが、あなた様のお名前が名簿にない理由です。」と、バンバン氏。それを聞いて、デヴィ夫人は泣くのを止めた。夫人の気持ちをなだめるのに苦労していたスカルノ大統領は、この補佐官に大変感謝したという。

しかし、沢山の妻を持ってはいたものの、スカルノ大統領は常に孤独であった。国家が抱える問題や政治が、生きている間ずっと彼を苦しめていたが、それらを巡って妻達と意見交換した事が一切なかった。スカルノ大統領からの愛をいつも独り占めしたいとライバル意識を持った妻たちも、インドネシア独立を遂げたこの人の心を落ち着かせることはできず、彼は常に複数の妻たちに嘘をついて暮らさなければならなかったのだ。

「スカルノ大統領は、いつも孤独で、いつもそばにいてくれる女性を求め続けていた。」と、バンバン氏は当時の様子を語った。


via Merdeka.com



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