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TPP12カ国が協定署名


4日、歴史上最も大きな貿易協定であるアメリカ率いる環太平洋パートナーシップ(Trans-Pacific Partnership/TPP)は、強い抗議の中、ニュージーランドでついに署名にこぎつけた。12カ国の間で関税撤廃を約束する野心的な合意は、世界経済の40%をカバーする諸国の投資と貿易の障壁を破るためのものである。

ニュージーランドのジョン・ケイ首相、及び、米国のマイク・フロマン通商代表は、通りでバリケードを張る数千人のデモ隊が見守る中、オークランドのスカイシティー・コンベンションセンターでの調印式の席で、この協定を賞賛した。

「本日は、重要な日だ。ニュージーランドにとってだけでなく、環太平洋パートナーシップ加盟のその他の11カ国にとってもだ。」と、ケイ首相。

バラク・オバマ米国大統領は、環太平洋パートナーシップは、中国のような他の主要国を上回る利点を米国に与えるであろうと述べて、協定署名を歓迎している。「環太平洋パートナーシップは、中国のような国々ではなく米国が、特にアジア太平洋諸国のような動的な地域で特に重要な21世紀の道筋を作るルールを書くことが可能になるだろう。」と、ワシントンでのオバマ大統領の発言。

オバマ大統領は、環太平洋パートナーシップは、アメリカ労働者を第一に考慮した、新たなタイプの貿易協定だと述べた。「海外でリーダーシップを向上させ、ここで良い仕事をサポートするものだ。」と、オバマ大統領。

しかし、反対デモ隊らは、この協定は、仕事の領域が犠牲になり、アジア太平洋地域諸国主権に影響を及ぼすと懸念している。

オーストラリア商務長官アンドリュー氏は、環太平洋パートナーシップは、12カ国の関税の98%が削減されるだろうと述べた。交渉過程の最後に署名した協定ではあるが、加盟諸国は法的定款同意前に、国内での同意賛成を得る為に2年間の猶予が当てられている。

「我々は、すべての国が、できるだけ早急に国内の批准プロセスを完了するよう促す。世界の国内総生産の36%を占める、環太平洋パートナーシップ参加国の国民8億人へのサービスと物品のアクセスがより良くなるだろう。」と、ケイ首相。

今回の合意は、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、アメリカ、ベトナムによって署名された。

12カ国を代表する閣僚の共同声明は、環太平洋パートナーシップは、「最も早く最もダイナミックに発展する世界の一つの地域で、貿易と投資の為に新たな一つの水準を設定する」と述べた。

「目的は、共に繁栄に向かって向上すること。現場での仕事を創造し、我々加盟国にとって今後続いていく経済開発の向上を目指すものだ。」

フロマン米国通商代表は、事前に、遅延の影響は契約をも遅らせると忠告した。「5年越しの交渉の後、環太平洋パートナーシップ協定署名は、我々の努力の重要な杭となった。一般的には、アジア太平洋地域でより高い水準での、運営規則を設定するものであり、アメリカの労働者・農業従事者・経営者らに有益となる協定合意である。」と、同氏。


via Antara Bali (Photo : Beritagar)



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