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頭にトゥンクルックを巻くバリの女性達 -1949年-


その昔、トゥンクルックは老女達が頭に巻くものだった。トゥンクルックを頭に巻く目的は、髪の毛がばさばさにならないようにするためだ。何故なら、‘プンギワ/プンレアッカン(化け物)’の云われから、髪の毛がばさばさしている老女には、巨大な鬼の性質があると言われたからだ。それで、老女らは家の外に出る時、又、妙な噂が立たないように、地域住民が多く集まるバンジャールの活動に参加する際にはなお更、トゥンクルックを巻くのが適当であった。

トゥンクルック、又は、トゥンクルック・レルナカンと呼ばれるこの被り物は、元々は、老女達や慣習上、墓場へ向かう時や葬式の衣装として使われたものであったにも関わらず、現在では多くのイベントの中で、バリの伝統文化の産物として紹介されている。

1960年代には、この被り物はテヌン・ダンスとグガボラン・ダンスの衣装の被り物に使われるようになり、魅力的な文化の産物として国内だけでなく海外へもトゥンクルック・レルナカンは知られるようになった。これは、観光案内書物、又、配布されるパンフレット、リーフレット等に、若いバリの女性がトゥンクルック・レルナカンを頭に巻いた写真が写っていることで、‘バリの文化’として世界に広まっていった。

婦人活動記念日の第一歩として、1996年12月に行われたバリ州女性活動チームによる衣装セミナーを基にすれば、この衣装はイベントやセミナーの開会、又は、来賓歓迎に際し、司会者やその他の役割を持つ主催者側の身につけるものとして、被っても良い正式な衣装として決定されていた。

このように、トゥンクルック・レルナカンはネガティブな意味合いのものからポジティブなものへと発展していったのである。


via Sejarah Bali



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