神々の島の小児性愛者シンジケート
その男は既に高齢で、頭髪も白髪である。顎ひげは長く伸び放題、痩身で力強さは既に見られない。男の名前はロバート・アンドリュー・フィッデス・エリス、年齢70歳。体は年寄りであるが、性的欲望と嗜好は制御できない。
ロバートは1月初め、タバナン県東スレマデッグで何人かの子供を犯した容疑で逮捕された。ロバートの日記には32人の子供と若者の名前が記されており、恐らくこの男の欲望の犠牲者となったのではないかと見られている。「日記に詳しく書いてある。彼の支出は、子供に自転車を買い与えたり、服を買い与えたりする事に使われている。子供の写真もあった。子供の性器の写真だ。」と、‘子供のランプ’創設者のルー・プトゥ・アングレアニ氏は、ショッキングな情報を提供した。
バリ島での子供に対する性犯罪の連鎖は、なかなか断ち切ることができない。被害者の数は、近年更に増加しており、心配は絶えない。例を挙げれば、デンパサール市での子供に対する性犯罪は2014年に40件、2015年には125件というデータがある。
民間団体で、バリ州内の特に小児性愛に注目を置いている、性的虐待に対する委員会(CASA)によると、小児に対する性的虐待は1996年から始まっているという。最も住民を驚かせたのは2001年、オーストラリア国籍のマリオ・マナラ事件で、ブレレン県の9人の児童に性的行為を強要したというものだった。その後、犯人が外国人である小児性愛者による犯罪が多く発覚していった。
その後、フランス国籍のミシェル・レネ・ヘラーが、カランガッサム県で2001年1-6月までの間、14歳の少年を犯していたことが明らかにされた。また、3年後にはオーストラリア国籍のトニー・ウィリアム・スチュアート・ブラウンが2人の少年を犯した。しかし、これは氷山の一角に過ぎない。
CASAの創設者ルー・クトゥ・スリアニ博士は精神科医でもあり、これまで何人もの被害者の治療を手がけてきたが、観光地であるバリは、子供狩りをしようと心に秘めた外国人の入国を許可しないわけには行かない。彼らの目的は己の欲望のはけ口を見つけることだ。それどころか、バリの子供をターゲットにした外国の小児性愛者のネットワークがあるという。これは、バリでは男児を犯すことが出来ることを知っている者が多く存在すると言うことだ。
「彼らはネットワークを持っており、同じ嗜好者のグループとなっている。一人の男児が外国人の被害者となると、その6ヵ月後に、また違う外国人がその被害に遭った子供を訪ねてくる。そして、最初の加害者の友人だと名乗る。バリ島は、小児性愛者のターゲットとなっている。実はこのような状況は、インドネシアが植民地化されていた1920年という古い時代から始まっている。この時代から‘小児性愛者のパラダイス’と言われていることが、外国の本に書かれていた。
その他、子供を提供するビジネスさえある。彼らはその子供の知らないところで、その子の家族を利用するのだ。一人の子供に友達を集めるよう頼み、いくらかの金額を支払うと持ちかける。その時点では気が付かないが、あとになって小児性愛者と判り、その子は友人らから金で友人を売ったと非難される。」とスリアニ氏は警告する。
アングレアニ氏も、旅行代理店が小児性愛者のサプライヤーをしているのではないかと疑惑を持っている。ある旅行代理店がバリ島で休暇を楽しむ高齢者へのサービスを行っている。しかし、バリ島に着くと、この高齢者らは犯す対象となる子供を捜すというのだ。この例となるのが、ロバート・アンドリュー・フィッデス・エリスである。
オーストラリア連邦警察は、インドネシア治安当局に対し、小児性愛者がバリに入国していることを警告した事がある。少なくとも毎月25人の小児性愛者がインドネシアに入国しており、それにはバリ島も含まれる。だから、バリ島が子供に対する性的犯罪に脆弱な地域と言われるのも無理は無い。実際、国際マフィアのある一つのネットワークと協力していると言われる。「彼らは互いに情報を交換し合っている。何処の地域に彼らの欲望を満足でき得る子供がいるかを調べつくすのだ。」
子供には何も分からない。このような犯罪に巻き込まれた子供は、心身ともに大きな傷を負って、一生そのトラウマに悩まされ、人生さえ狂わされてしまう。重罪に値する大変な犯罪行為である。子供には未来があり、我々みんなの宝である事を認識し、一個人的欲望のはけ口にされてはならないよう、周囲の大人は十分に警戒し、巧みなシンジケートの手口や性犯罪から護っていかなければならないだろう。
via Merdeka.com
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