16日、ギャニャール県テガララン慣習村のドゥウル・ビンギン寺院に鎮座するイダ・バタラ・トゥルナ・グデ神から、目に見えない兵隊を伴って行進する、プガット・ワカンに当たる‘ラヒナ・ブダ・クリオン・パハン’が行われ、見えないものが姿を現した。彼らは現実の世界に姿を現し、その体は色々な色に彩られている。
彼らとは他でもない、ドゥウル・ビンギン寺院の創立記念日にちなんで行われた、‘ングレベック’と呼ばれる儀式の過程で、妖怪になりきった村の子供や若者達だ。
子供達や若者らは、見たことも無いような奇妙ないでたちになるように自身を飾る。目に見えるこの数百人の妖怪たちは、神聖な儀式を終えた後、村中を行進して回る。
彼らは14キロメートルという道のりを、小さなペンジョールに見立てた椰子の葉を持って、“スルヤック、オイオイオイ”と叫びながら歩く。「この儀式は、6ヵ月毎のドゥウル・ ビンギン寺院の創立記念日の時に行われる。体に色を塗った彼らは、イダ・バタラの護衛兵としての象徴である。」と、ドゥウル・ビンギン寺院のジェロ・マンクー、グスティ・ニョマン・ラカ氏は説明してくれた。
地元住民は、普通の人間の目に見えないものが、妖怪に変装した人々の間に紛れ込んで、一緒に歩いていると確信する。何故なら、本当に見たことの無い者がまぎれているからだ。
この‘ングレベッグ’の儀式の目的は、妖怪をあるべき場所に還すというもの。「南から来た妖怪は南へ、北から来た妖怪は北へ、東から来た妖怪は東へ、西から来た妖怪は西へ還す。我々も、元の場所へ戻るのだ。」と、同氏。
via Tribun Bali
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