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焼却炉が不足!危険な医療ゴミ処理が間に合わない


バリ島のゴミ問題は、ホテル・レストラン・店舗や一般家庭等から出る普通ゴミだけではない。医療に使った後の容器や、病気や怪我の処置に使ったあらゆるゴミの処理問題が深刻化している。

カランガッサム県地方総合病院では、毎日1~2.5mキュービック(立方メートル)の医療ゴミが出る。

この医療ゴミ専用のゴミ処理場には、総合病院からだけでなく、保健所や県内にあるクリニックや開業医などから出るゴミも運ばれて来る。

危険なのは、医療ゴミには有毒な原材料の薬の容器などがあるため、早急に処分しなければならないところ、焼却炉が一つしかなく、間に合っていない状況だということだ。

カランガッサム地方総合病院敷地・健康環境課のワヤン・ジュニタウンバラ氏は、「焼却炉は1回に1キュービックしか燃やせないし、医療ゴミが完全に焼却されるのには約3時間かかる。しかし、一つしかない焼却炉で処理しようとするなら、次の焼却を行なう前に5時間置いて一端冷やさなければならない。医療ゴミは、炉の温度を800度まで上げて焼却するのだ。間に合わないので無理に起動させるから、機械はすぐに壊れてしまうという悪循環だ。ゴミの量に対して焼却炉が全く足りていない。」と説明した。

一方病院側は、現在医療ゴミ専用焼却炉を購入するだけの予算がないと言っている。


via Radar Bali (Photo : Tribun Bali)



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