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‘ジカウィルス’爆発的流行の可能性


アメリカ合衆国の研究者は、世界保健機構に、爆発的に流行しかねない‘ジカウィルス’に関する対策を早急に取るよう求めた。アメリカ医療協会ジャーナルの中で、ダニエル・ルーシー氏、及び、ローレンス・ゴスティン氏は、エボラ出血熱病から学び、これらの流行病の専門家らを集め緊急委員会を結成させるよう、世界保健機構に要請した。

この2人の学者は、伝染病の専門家であり、ジカウィルスのワクチンをこの2年以内に実験研究するよう要請した。しかし、政府によって一般市民へ流通する許可が出される前に、恐らく10年必要になるであろう。

ジカウィルスは、出産前の胎児の脳に影響を及ぼすと言われ、脳の形成に障害を起こし、又は、死に至らしめるものだ。妊娠中の母親がかかると、子宮内の胎児の脳の収縮の原因となり得る。

ジカは、既に20カ国以上で広がり、ブラジルではパニックとなった。ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は、南アメリカの首脳らに対し、このウィルスに対処する為、協力し合うことを約束したと述べた。

‘ネッタイシマカ’が媒介して広がるジカウィルスの研究は、現在、テキサス大学医学部の研究チームによって行われている。彼らは、テキサス州ガルベストン市のラボで、国家警察・FBIの護衛の下で研究中である。


「とても重大なリスクがある。もしこのウィルスに胎児が感染し脳の収縮が起こった場合、この病気の影響を変える能力は、今の所我々にはない。この病気は、新生児が生涯ずっと精神障害を起こす原因となる。」と、ヒトへの感染や免疫のための研究ディレクターであるスコット・ウェーバー博士は説明した。

ジカウィルスは、1974年ウガンダのジカの森のサルに発見されたウィルスだ。最初のヒトの症例は、1954年ナイジェリアで発生した。しかし、人間に対する影響はそれほど大きなものではなく、研究者からは見逃されたのである。

現在、テキサスでウィルスに対抗するワクチンを開発する努力が続けられている。2007年にミクロネシア連邦のヤップ島で流行したことは、研究者の興味を引いた。


ウェーバー博士によると、このウィルスは南アメリカとカリブで爆発的に広がり、およそ200万人に感染していると述べた。ジカウィルスに感染した場合の症状は、デング熱に似たもので、発熱、感冒、目の炎症、関節痛や皮膚に赤い斑点が出る。

それだけではなく、このウィルスは脳神経を麻痺させるギラン・バレー症候群のような合併症引き起こす可能性がある。


via detik.com



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