4月某日 波 のりおはウルワツでサーフィンを楽しんでいた。
カレー屋はなんとか無事にオープンし、今は営業に走り回る毎日だ。
今日は2週間ぶりに休みを取り、息抜きに友人達と趣味であるサーフィンへとやってきた。
のりおはカレー屋のオープン準備の為、半年前に一人で移住した。
ビザは、去年インドネシア人の友人の会社で取れた。今年に入ってからKITAS取得が難しくなったという噂をあちこちで耳にしているので、去年取った自分は本当にラッキーだったと思う。
妻と子供の為のビザも先週無事に取れ、今週末には妻と子供がバリ島へ到着する予定だ。
可愛い娘に半年ぶりに会えるのが、楽しみで仕方がない。この半年、可愛い娘の声が聞きたくて毎日LINEで電話をしていたほどだ。
到着したら、娘をこちらの学校へ通わせないとならない。
のりおは営業に走り回る中、時間を見つけてはバリ島の小学校を調べていた。
教えて!お助けキンタ!
「バリ島で子供の学校を探す時は、どうするの?」
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バリ島で困った事があったら、僕に任せて!!
「学校の情報はインターネット等でも調べることが出来るけど、実際に経験者の皆さんの意見を聞くのが一番!!」
●バリ島の学校制度
インドネシアの学校制度は、日本と同じで6・3・3制です。
今年2015年6月より、義務教育は小中高の12年間となりました。
しかし、日本と違い授業料や教科書代、制服代など全て有料になります。また、小学校より落第制度があり、進級テストの点数が基準に満たない場合は、進級できません。
小学校=SD(Sekolah Dasar)
中学校=SMP(Sekolah Menengah Pertama)
高校=SMA(Sekolah Menengah Atas)
新学期は7月。殆どの学校で2学期制を採用しているが、主にインター系は3~4学期制の学校もある。
●学校の種類と特徴
外国人在住者の多くは、より良い教育環境を求めて、私立の学校やインターナショナルスクールを選んでいます。
一方、インドネシアの多くの保護者は、政府からの補助があり授業料が安い公立の学校を希望しますが、近年は私立の学校へ通わせる親も少なくありません。
<小学校>
-公立
政府からの補助があり授業料が安い事から、ローカルの子どもたちが多く通う。
早朝から授業があり、お昼頃には終わるパターンが多く授業時間が短い。給食はない。
教室数が少ない学校は、2部制のところもある。
授業は全てインドネシア語で行われる。
また、それぞれの宗教の授業がある。ヒンドゥーは、バリ舞踊の授業があり、満月・新月は正装で登校し、皆でお祈りをする。
制服は全国共通の制服で、数パターンあり曜日毎に決まっている。
-私立
大きく分けると、ナショナル、ナショナルプラス、インターナショナルの学校がある。
幼稚園から中学校(または高校)までエスカレーター式のところが多い。
授業時間は公立よりも長く、午後2時~4時頃終了となる。
制服は学校により異なる。
ナショナル=インドネシア国内で定められた科目
ナショナルプラス=インドネシア国内で定められた科目+英語教育
中華系、カトリック系の学校が多い。授業は殆ど英語で行われる。中華系の学校は、中国語の授業がある。
その他にも、イスラム系の学校もある。
-インターナショナル
授業は全て英語で行われる。
学校により卒業後に行ける大学が限られるので、注意が必要。
上記いずれのタイプの学校を卒業した場合も、日本の大学へ進学する場合は、日本留学試験(EJU)が必須。
その頃、島夫婦もバリ島を訪れていた。
工事開始から8ヶ月、工程確認の為にやってきたのだ。
さて、工事はどこまで進んでいるかな。
行夫と好子は期待しながら現場を訪れた。
「なんだこれは・・」
行夫は驚いた。建築工程が全く日本の工程と違うのだ。隣では妻も心配そうな顔をしている。
日本にいるときにメールでやりとりしていた現場監督は、とても真面目で返事も早く、行夫と好子はすっかり安心してしまっていた。
一流建築会社で働いていた行夫は、日本と全く違うこの建築行程に不安を感じ、このままメールだけのやりとりでは埒があかないと思った。
「これは移住の日程を早める必要があるな・・」
行夫と好子はリタイアメントビザについて調べ始めた。
一方、ハウ子はバリ島へ向かう飛行機の中にいた。
日本にいながらバリ島の仕事を探していたがなかなか見つからず、インドネシア人の友人からインターネットに出ない求人情報もけっこうあるから、こっちに来て探せば?と言われたのをきっかけに、悩んだ末に会社を3月末で退職したのだ。
親はずっと反対していたが、バリ島へ移住するなら今しかないと説得した。
バリ島では取りあえず安いホテルにしばらく滞在して、仕事を探すつもりでいる。
困った時に助けてくれるインドネシア人の友人もいるし、不安なことはひとつもない。
続く・・・
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