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ラニーニャ期初期の土砂崩れ被害に警戒


インドネシアの季節が、エルニーニョ・ラニーニャ現象によって、異常を来たしていると言われる。実際、バリ島では雨季にも関わらず、雨が降らず異常な暑さに見舞われている。これらの現象とは、また、それよってもたらされる影響とは、いったいどのようなものなのだろう?

エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で、海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程度続く 現象である。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象は、ラニーニャ現象と呼ばれている。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、世界中で異常な天候が起こると考えられている。

現在、インドネシアの気象気候地球物理学庁は、2016年9月頃に起こると推測されるラニーニャ現象によってもたらされる、土砂崩れ災害に十分警戒するよう住民に働きかけている。「我々は、ラニーニャの兆候に眼を離さず観察し続けているが、何が起るかはまだはっきりとは分からない。エルニーニョ期は、3月を過ぎれば収まると思われ、その後、ラニーニャへと向かっていく。その影響は、2016年後期に訪れると予想している。」と、同庁のムルヨノ・プラボウォ氏は述べた。

被害は軽いものであって欲しいが、土砂崩れが起る可能性のある地域では、注意が必要だと述べている。エルニーニョ期の土地は、ラニーニャの初めで大変乾燥していて、軽くなり、土砂崩れの原因となる亀裂が入る。同庁はこの気候の様子を関係各省庁、及び、火山地質防災センターに知らせ、共に協力して、土砂崩れ被害が起こり得る地域を地図化している。

一方、ラニーニャは、ジャカルタのような大都市規模で影響を与える、周辺地域の降雨強度によって大洪水を起こす。「南ジャカルタ地域は降雨量が他地域より多く、それは、自動的に中央ジャカルタへ影響を与えるだろう。」と、プラボウォ氏。

ジャカルタのような都市での地中への吸収力にも影響があり、洪水は避けられず、海面の水位も上昇するため、山の手から街に流れ込んだ洪水の水を、海に流すことも難しくなるだろう。このような場合はポンプを設置して吸い上げても、効果がない。ラニーニャ期の直線的でない雨は、貯水池やため池を満たすだろう。この環境の変化は、土地の水吸収力に影響がある。これが、5年前、まだ樹が多かった頃の事であれば、今のような状態にはならなかった。

インドネシアの季節は雨季と乾季の二季であるが、エルニーニョとラニーニャ現象と共に、二季に異常を来たすようになっている。エルニーニョでも雨季かかわらず、発生したときには降雨が減少する。それが夏の間に発生した場合、2015年に経験したように、より乾燥してしまうのだ。その他の影響では、雨季は後退し、期間はさらに長期化する。2月から3月まで降雨強度は高まり、その後収まっていくと思われる。

同庁と農業省は、田植えの為のカレンダーを作成し、そこには、何が最適な農作物になりうるか、いつ植えるかを気候の変化に沿って示している。この情報は農業従事者に伝達し、全国の農業経営者に知らせている。


via Antara News



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