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ニュピ明けに料理をする伝統 ‘ニャカン・ギワン’


時計の針が10日午前2時を指した頃、ブレレン県ブスンビウ郡ウメジェロ村にある、イ・ニョマン・アリヤ・シダルタ氏の自宅前の庭で、妻や子供達、そして、近所の友人らが集まって料理の支度が整えられていた。

石やブロックを積み上げ、キャンプさながらの炉をこしらえる。シダルタ氏の家だけではない。ウメジェロ村の住民は皆同じように、ニュピの禁止事項の一つ‘火を使ってはいけない’の、真っ只中に料理の準備をする。

これらは、ご飯のおかずとして調理を開始し、表通りを通る他の住民と顔を合わせながら、お互いに挨拶するのだ。台所ではなく、外から見える場所でニュピ明けに料理をする伝統を‘ニャカン・ギワン’と名付けられている。料理されたものを、家族や仲間と一緒に食べる。

「これを食べるのは、家だけではなく、近所同士お喋りを楽しみながら、互いに味見し合ったり、おかずを交換し合ったりする。これが、‘ニャカン・ギワン’の習慣だ。」と、シダルタ氏。この習慣は、先祖代々続いており、ブレレン県のブスンビウ郡とバンジャール郡のあるダレム・タンブリンガン地域の村々の住民によって継承されているものだ。

‘ニャカン・ギワン’には、ニュピの4つの禁止事項を遂行したあと、住民の祝いの表現の一つの形という意味がある。また、住民間の絆を強め、兄弟のように暮らす方法という意味もある。家の外で料理する事で、互いに顔が見られ、挨拶を交わすのに都合がいい。

現在でも、この伝統は廃れることなく、楽しみとして住民の間で続けられている。


via Tribun Bali



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