デンパサールのプロウ・モヨ通りにある養護施設で、ピンク色のTシャツを着た女の子が、夢中になって猫を追いかけて遊んでいる。猫が隠れると、女の子は机の下に頭を入れて覗き込んでいる。
養護施設のサリ・イスワンダリ氏は、「この子は、初めてここを訪れる子供達とは違って、よく遊んでいる。この女の子は、オーストラリア国籍のDNが養子にした3人の子供の内の一人だ。」と、述べた。
この子供達は2ヶ月前からこの施設に預けられているDl ちゃん(9)、Hnちゃん (7)、 Cnちゃん (7)の3人だ。当時、バリ児童保護団体長ニョマン・マスニ氏が、この養護施設に連れてきたものだ。聞いたところでは、この女の子は育ての親から世話を受けていなかったという。
「違いがはっきり分かった。ここに来てこの子達はとても嬉しそうだった。来た当初は、気の毒な状態だった。身体的なこともそうだが、精神的にも圧力をかけられていたように見えた。連れて来られた日、彼らは貪欲に食べた。やっと、開放されたと言う感じを受けた。」と、イスワンダリ氏。
施設側は、この3人に対し、ボランティアによる定期的な精神的ケアをしている。この2ヶ月間、施設側が注意して扱ってきて、少しずつ良くなっているという。環境に馴染み、周囲の者とのコミュニケーションも取れるまでになってきている。「彼らは、始めははっきりしない英語を使っていた。現在は、稚拙ではあるが、インドネシア語と英語を使えるようなっている。」
育ての親DNは、ひと月ほど前に、子供達の様子を見に来たという。DNは既に老齢で、子供たちを万全に世話をする能力にかけると思われた。問題は他にもあった。この養子らは就学年齢に達していたにも関わらず、学校に通ってもいなかった。通わせた時もあったらしいが、金銭的に通わせる事が無理だったようだ。
via Tribun Bali
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