日本人芸術家、"ルネッサンス"バティックを紹介
日本人バティックデザイナーの伊藤 ふさ美氏は、"ルネッサンス"と呼ばれる、インドネシアの伝統的デザインでありながら、国際レベルの高品質を持つ新しいバティックを紹介した。
「これは、新しく画期的で、また、ルネッサンスとは生まれ変わりという意味である。だから、インドネシアの伝統の評価を保ちつつ、国際市場の好みに合わせたデザインを試みた。」と、11日、伊藤氏はジャカルタの日本大使館官邸で述べた。
世界の市場にインドネシアのバティックを紹介するだけでなく、異文化伝統工芸交流協会代表理事としての肩書きを持つこの女性は、「ルネッサンス"バティックの事業は、バティック工芸に携わる職人らの生活の質を向上させる手伝いにもなる、特に、手描きバティックやスタンプバティック等、古い手法に携わる人々だ。」と述べた。
伊藤氏は、昔ながらの芸術的評価の高い伝統バティックより、プリントバティックや印刷バティックが現在では市場に出回っている現状を心配している。「日本に入ってくるバティックの多くは、安価なプリントバティックだ。私は、バティックには様々な種類があり、作成が難しく決して安価ではない芸術的評価の高いバティックをもっと宣伝したい。何故なら、我々は、今や隅に追いやられている、バティック工芸に携わる手描きバティック職人らの技術に、価値を見出さなければならないと思うからだ。」と、伊藤氏。
やさしい様々な色彩、ピンク・黄色・灰色・水色等で描かれた花のモチーフは、日本人の好みに合わせたもので、着物にするためのバティック生地だという。また、製作には環境にやさしい原料を用いている。「私のバティックのデザインは、三箇所の工芸地区、ソロ・マドゥラ・プカロンガンの職人らによって作られているが、色付けは、私が直接指示をし、技術と色付け原料の品質をコントロールできるように、ソロで行なっている。」と、ジョグジャカルタの芸術研究大学で教育を受けた事もある伊藤氏は述べた。
日本原産の布を使用し、作成に1.5年を費やす伊藤氏の作品は高価だ。2箇所の隅にバティックを描いた4mの布は、1,000-2,500万ルピアにもなる。着物用の30cm幅・長さ12mのものは2,000-6,000万ルピアで、原料の種類や作成の難易度によって値段も変わる。
日本大使館の谷崎 泰明大使は、伊藤氏の考案によるルネッサンス・バティックが新種のバティックとして市場にでることを望んでいる。
市場の目を引く為、伊藤 ふさ美氏の250以上の"ルネッサンス"バティックのコレクションが、ジャカルタのあるショッピングモールで10月14日から展示される予定。
via Antara News
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