カランガッサム県ブキット村バンジャール・ブキット・タブアンは16世紀から、宗教徒らの調和を維持している。
信じるものが互いに違っていても、このバンジャールのヒンドゥー教徒とイスラム教徒は兄弟のように仲がいい。彼らは、争いをしたこともない。スラヤの山々の上にあるこの地域では、お互いに助け合って生きている。宗教徒間の調和は、不思議な霊力を持つと信じられている碑文によって一つに統合されている。
このバンジャールのイスラム教徒は、16世紀から存在する。当時のカランガッサム王、アナック・アグン・ングラ・カランガッサムにより、イスラム教徒らは、イエ・カリからスラヤ山岳部へ移住させられた。その時から、異教徒間における絆は構築されたのだ。互いに助け合い、支えあう習慣はもう日常的な事である。
「この前のサファランとガルンガンのそれぞれの宗教儀式は、共に祝った。碑文のそばで祝いの集会を交代で行なった。互いを認め合うやり方は、昔からよく知られている。」と住民は語った。
バンジャール・ブキット・タブアンのブールロカ寺院の碑文は、祖先らが代々護ってきた1日に3回祈りを捧げる‘ソラット・テルー・ワクトゥー’として伝えてきた頃からのものだという。彼らは、供え物を運んで来て、その碑文のそばで神聖な祈りを捧げる。その神聖な儀式は、農作物の刈り入れ前と後に、感謝の思いをこめて行なわれるのだ。
「異教徒間の調和は、我々が生まれるずっと前から培われてきたものだ。これまでも、また、これからもこの助け合いの慣習を護っていく。」と、マーユディン氏。
スラヤ慣習村長イ・ニョマン・マタル氏は、「ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の兄弟関係の絆は、大昔から続いている。この絆は、一つの祖先の遺産としての碑文で繋がれている。ブキット・タブアンの両教徒らは、祖先の残した碑文に対し、感謝の気持ちを伝えている。」と述べた。
via Tribun Bali
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