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‘スダップマラム’はなぜ夜に香るのか?


スダップマラム(チューベローズ)という花を知っているだろうか。ラテン名をPolianthes tuberosaというこの花が他の花々と違う所は、夜に最も強く香りを放つことだ。何故、夜に香りを放つのか?

スダップマラムの神話
インドネシアではスダップマラムの花の香りは、多くの場合、目に見えない不思議な存在の出現と関係があると言われる。だから、日本やハワイなどでは、スダップマラムの花は愛のシンボルとされている。このような理由から、この花は結婚式の儀式の際に飾られる。また、インドでは‘ラジャニガンダ’と呼ばれており、この香りをかぐ人に強さと魔法の能力を与えるネクターを持つと言われている。ある研究家によれば、スダップマラムの香りは、人間をリラックスさせる雰囲気を作ることができ、また、人間の創造力を向上させるという。また別の研究家は、スダップマラムの花の香りは性的欲求を高めるともいう。それにしても、何故、夜に香るのだろうか?

スダップマラムが夜間に香る理由
メキシコ(南アメリカ)を発祥の地とするこの花は、15世紀にヨーロッパ民族によって世界中に広められた。日光がない夜の状態で花の細胞が触発され開花し、強い芳香を放つ。この活動は、夜という意味の‘ニクトス’から取った就眠運動と呼ばれる。最高に花の香りを出す為には、スダップマラムの植物自体を少なくとも6時間日光に当てなければならない。一本の茎に30個ほどの花がついており、それらが一斉に咲く時に香りが更に強くなる。ユニークなのは、香りを放っているスダップマラムのそれぞれの小さな花々は、翌日には匂わないことだ。花はすぐに枯れ、次の花に入れ替わる。

暗闇の中での反応
夜間にスダップマラムが香る2つ目の理由は、暗闇での光合成活動だ。日の光を必要とする日中での光合成とは異なる。暗闇での光合成反応は、二酸化炭素ガスを必要とする。暗闇での反応は、糖と簡単に蒸気を出すその他の物質、または、揮発性物質を作り出す。暗闇での光合成反応が作り出す様々な物質からの蒸気は、芳しい花の香りになるのだ。恐らく、スダップマラムの花の糖と芳香が、この匂いをかぐ人々に強い力を与える事ができるという、インド人が言いたい事はこれなのだろう。


via Merdeka.com



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