Powered by Blogger.

シガラジャで『バリの地震200年ディスカッション』開催


22日、シガラジャのカンギナン宮殿で『バリの地震200年ディスカッション』が開かれた。このディスカッションには、3人のコメンテーター、アナック・アグン・ングラ・スンタヌ、イ・マデ・クリス・アディ・アストラ、グデ・クレスナが列席した。

カンギナン宮殿からの代表スンタナ氏は、181645日に、西ヌサ・トゥンガラ州スンバワ島のタンボラ山噴火自然災害とその影響について話をした。当時、その噴火は世界の気候に大変な影響を与え、その影響は、距離が近いバリにもあった。「世界の気候が大きく変化することになり、‘暑さのない年’になったことで知られている。天候の変化は、アメリカやヨーロッパにまで行き渡った。この影響で、その年の多くの作物の収穫ができず、数千人の人間や家畜が餓死し、共食いの事象を起こすほどだった。」と述べた。

その7ヵ月後の18161122日、バリ島のブレレン王国の南側を震源とする地震が発生した。この地震で10,252人が犠牲となった。

バリ気象気候地球物理学庁(BMKG)からの代表アストラ氏は、このバリの地震は、7ヶ月前に起ったタンボラ山の噴火と関係があると述べた。「タンボラの噴火の作用は、急激な気候の変化をもたらし、暑さがなく冷たい雨が降り続き、地震発生時には地面はもろくなり、洪水が続いた。これらは、ブレレンの歴史書や『パンジサクティ物語』の中にも語られている。」と同氏。

当時の山々は地盤がもろく、地崩れをも引き起こした。当時、バリの山はアロール山岳と一つになったという。プラキには古代の山があり、バトゥカル・ブヤン・ブラタン・タンブリンガン・バトゥール・リンジャニ・タンボラが一つの山岳地帯になっていた。

この山岳地帯は、活動する地震源である。この地震帯は、バリ海峡に沿って海底に延びている。海底には下方に入り込む岩盤があり、BMKGの研究では、バリ島の下約130-150km付近の岩盤がずれ込むことによって発熱し、アグン山のマグマの熱を高めるまでになっていることが分かっている。一方、下方にずれ込むことで南ジャワ・バリ・西ヌサ・トゥンガラ州 ・東ヌサ・トゥンガラ州に地震を起こす。

バリの南の地震発生源の他、北側にも震源があり、バリ島は2箇所の地震発生源に接している。北の地震発生源はブレレン海の下にある。このバリから伸びている地震発生源の断層は、ロンボク・フローレス・アロールを経てバンダ海にまで至っている。

この北の地震発生源が1815年のブレレン地震、1976年のスリリッ地震、1979年のカランガッサム地震の原因となったのである。地震の発生源を突き止めたとしても、ブレレンに今後いつ地震が起こるかは推測不可能だ。「この北側の地震発生源は、住民の生活圏に近く、威力をぶり返す可能性が大きい為、南側のそれより危険であると思われる。何故なら、深さが浅く、異常な崩壊の原因となる可能性があるからだ。」と、アストラ氏。

via Tribun Bali



みんなでつくるバリ島のブログランキングバリブロへ
バリブロのブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。

0 コメント

参加ユーザー

ブログ アーカイブ