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クタで百数十年前からの火の戦い


 「さあ、進め、進め!」

28日夜、クタ、トゥバン村、ダレム・カヤンガン寺院で、2人の男が互いに向き合い対抗していた。彼らの手には、椰子の実の繊維が握られ、そこから真っ赤な火が見える。

80人の若者がこの火の戦いに参加し、この儀式は10時過ぎまで続いた。「この火の戦いは、邪悪なものや、悪いものを焼き尽くす為の過程だ。これに参加しているのは、バンジャールの青年達だが、参加する前に精神と身体の準備をし、確信と神に全てを任せる綺麗な心になる。だから、怪我もしないし、具合が悪くなったり、恐怖感を持つこともない。怪我をする者は、精神の準備はできても、心の中に汚れがあると見なされる。」と、慣習村長のワヤン・メンドラ氏。

椰子の実の繊維の部分に点火し、互いを叩きあう戦いは、頭上で火の粉を噴き燃えるのだが、百数十年前から伝統的に継承されているものである。

「私が幼い時からこの儀式はあった。祖父からも火の戦いの話は聞いていた。だから、いつから始まったものなのかははっきり分からない。恐らく、百数十年前から続いているものなのだろう。」と、メンドラ氏。

戦いが終了すると、若者たちは、一人、又一人と体を清める為に海岸へ向かう。

バンジャール・トゥバン・グリヤの青年、マデ・アグス・アンタラ・ヤサ君は、この儀式に参加するのは3回目だという。これまで、椰子の実の繊維の火を持って、怪我をしたことはないと述べた。「戦いが終わると、海岸へ言って水浴びをして浄化をする。」と、15歳のアンタラ・ヤサ君。


via Tribun bali


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