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ウルワトゥ寺院のチャンディー・クルン -1941年と2014年-



ルフール・ウルワトゥ寺院は、バリ六大寺院の一つに数えられる寺院である。この寺院はバドゥン県南クタ郡プチャトゥ村地区にあり、海面から97mの崖の上に建っている。寺院の手前には、この寺院の神聖さを支えているアラス・ケケランと呼ばれる小さな森がある。

古代からの遺跡であるチャンディー・クルン、又は、コリ・グルン・アグンの姿をした門は、寺院のジェロアンとジャバテゥンガ(境内中庭部分)に境界を作っており、この寺院は8世紀には既にあったと推測される。この古い門は、サカ暦の808年(イサカ暦チャンドラサンカラ・ガナ・サワン・ガナ)、或いは、西暦886年に設置されたと言われている。

アンガラ・クリオン・ウク・ムダンシアの日、高僧ダンヒャン・ドゥイジェンドラ/ダンヒャン・ニラルタ(別称:ンプークトゥラン)は、神からの啓示を受け、その日、天に上らなければならなくなったという物語が語られている。

この東ジャワ出身のヒンドゥーの高僧は、ダレム・ワトゥレンゴン王の黄金時代、ゲルゲル王朝の高僧をも務めていたが、やっと待ちに待った‘時’が訪れた事を幸せに思っていた。高僧ダンヒャン・ドゥイジェンドラは、事前に自身を禊をして浄化した。その場所は、今でもプチャトゥ慣習村バンジャール・カウーのパンレブラン寺院として残っている。

禊を終えた高僧は、バリ島の南西の端に向かった。この場所は2つの崖の石の上にあった。海面から気をつけて眺めると、2つの崖の石の上に乗った頭の形に見える。それで、この地は‘ウルワトゥ’と呼ばれるようになった。ウルは頭、ワトゥは石の意味である。

高僧ダンヒャン・ドゥイジェンドラが天に召される前、スンバワからバリへ運んだボートの船長を呼んだ。船長は、キ・パチェック・ナンバンガン・プラフという名だった。高僧は、その船長に自分の着物と杖を、ギャニャール県ウブド郡マス村バンジャール・プレにある、グリヤ・サクティ・マス宿舎にいる四人の妻のもとへ持っていくように頼んだのだ。

高僧はそれから、スリ・ウィラ・ダレム・クサリ王朝の遺跡である門の後に残された、大きな石の方へ向かっていった。その石の上に乗った時、高僧はングラナシカ・ヨガをし、天国の鍵ウランカのクリス・ルパスをもって、何一つ残すことなく、煙となって空へ向かって天に召されていったのである。


via Sejarah Bali





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