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バリ島の水危機を救う鍵はバンリにあり


バリの浄水の状態は危機に瀕している。

恐らくこの5年の間に、無駄な消費増加による地下水の吸い上げで、バリの地下水は枯渇するだろうといわれている。

無駄な水の消費の最も大きな原因は観光業に関するものであるが、皮肉な事にバリの一般庶民の生活水準が上がったことにも原因がある。

インドネシアホテル・レストラン協会会長チョコルダ・オカ・アナッ・アグン・スカワティ(通称チョッアチェ)氏は、以下のように話している。

バリの地下水の不足は全体的、または上流・下流のすべての地域に策が必要で、断片的な一部地域の問題ではない。また、建築物の為に開放・閉鎖されている地域を分割する地域地方自治政府により定められた地域と区画は、一貫して適用されるべきである。

バリ島の観光からの影響で、バンリ県も他の地域と競うようにホテルなどの観光施設の構築をしようとしている。しかし、バリ島の重要な緩衝水地区としてのバンリ県の性質と役割を考えずして建築物を建てようとすれば、バリ島全体が生態学的損失を蒙る。地方を守る為の権威を与える地方自治の法律は、エゴを生み出し、ますます利己主義に走っている。

本来、一つの地方に必要なものは、他の地域とも関わりがあるものだ。観光地の中心地から発信されるエゴは、それを供給する地域にも問題を引き起こす。

財団法人IDEPによれば、水の需要の増加に比べ、供給量は20%しか残っていないと言う調査結果を出している。また、地下帯水層への浸透・海水侵入はバリ島のあちこちに見られる。早急な措置を行なわなければ、5年以内に、今の危機に瀕している地下水の状態は、特に観光の中心地に、生態学的災害を引き起こしかねない。

地域整備における水の危機を軽減する一つの技術策とは、ビルフロア係数対策(Floor Area Ratio/FAR)と基本的建築物係数対策(KDB)だ。FARは、基礎床面積と土地面積の比較。一方、KDBは、土地の表面を覆う建築面積の量を調節することを目的とする。

これは、将来バリ島の地下水の供給に大きく影響していく。地下水を守る以外に、建築物に覆われていない土地表面は直接太陽光線を浴び、土地を乾燥させ、建築物周辺の空気は湿り気を帯びない。現在、シティーホテルが乱立しているが、緑地を作らない状態で建てられている所が多い。州政府は、一貫して敷地内に緑地保持を強制していく必要がある。

ギャニャール県のいくつかのホテルで例を挙げれば、FARを適用している所では、敷地の40%が建築物を建てても良い土地で、60%が建ててはいけない土地だ。ホテルの価格が高くなるのは仕方がない。ギャニャールの土地自体が高騰しているのだから。


via Tribun Bali




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