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バリ、抗狂犬病ワクチンが不足


バリ島内の抗狂犬病ワクチン( VAR / Vaksin Anti Rabies )が、入手困難になっている。

現在、サンラ国立総合病院をはじめ、バドゥン県、カランガッサム県、クルンクン県、バンリ県、バリ州保険局におけるストックはゼロ。まだ、保管しているのは、ギアニャール県、ブレレン県、ジュンブラナ県、デンパサール市だ。

インドネシアでただ一社ワクチンを生産販売しているPT.バイオファルマは、生産がバリ内の各地域からの需要に全く追いつかない状態だ。これは、バリ島以外の地域での需要もあることが一つの原因でもある。

インドネシア国内の放置されている野犬の数は相当数いて、これらが人に噛み付くからだ。バリ島内の狂犬病患者、及び、狂犬病による死亡数は抑えられているものの、2015年に入ってから、薬が不足するこの状態は益々悪化し入手が難しくなっている。

25,000本のワクチンをオーダーしているが、6月初めまでバリ州内に残っているストックで持ち越せるかどうかという瀬戸際に立たされている。

バリ州での犬に噛まれる事故は1日最高で110120件、週平均では300400件にも上る。2015年に地方政府の狂犬病対策に当てる予算は、180億ルピア。(州政府が50%を各県政府に援助して200億ルピアとなっている)

現在バリ州政府は、薬品会社バイオファルマ、及び、ジャカルタの中央政府保健省に現況から脱出する為の早急な対策を書面にて求めている。

バドゥン県畜産・水産・海洋局長マデ・バドゥラ氏は、少々偏った策としてバリ中の大掛かりな野犬処分を提案している。「今年に入ってからも四期に渡り、狂犬病予防策として注射など各地区を回って実施してきたが、犬に噛まれる事故は減らず、まだまだ野放しの犬はおよそ20万匹いる。これら予防措置をしていない野犬を捕獲し処分すれば、野犬に噛まれる事故は大幅に削減でき、バリ島は狂犬病の恐怖からも開放される。人間に被害が及ぶくらいなら、犬を処分する方がいい。」と、自身も愛犬家であることを認めた上で強く述べた。

動物愛護の側から猛烈な反対の声も上がっているが、彼らも騒ぐだけでなく、民間の生活を脅かす野犬の管理策を共に考え、行動していくべきだと同氏。何らかの思い切った措置をしなければ、2015年は確実にさらに多くの被害者を出す事になると各関係機関は危惧している。

バリ州家畜局長プトゥ・スマントラ氏は、「バリの犬の飼い方にも問題がある。飼い犬も野放しにしていることが多い為、病気にかかりやすい。野犬は汚い環境の中で腐りかけたゴミを漁って食べているし、病気の犬が他の犬に噛み付けばその犬も病気にかかる。犬の飼い主は、各自責任を持ち、予防ワクチンを施す事はもちろん、周辺住民に噛み付いたりしないようしっかり監視して欲しい。」と、述べた。


via Radar Bali




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